ウチで加工する被削材で比較的多いのがステンレス。
中でもSUS304/SUS316/SUS630がほとんど、ステンレスは正直なところ好きではない、というか嫌い。
ステンレス専門で加工している加工屋さん以外皆さんそうだと思います。
いや、本当は嫌いなのはボクだけで、皆さん「こんな削い材料ないよ」と思っているかもしれない。
いずれにしてもボクは好きではないので何とか楽に削る方法はないかと日々試行錯誤しています。
ステンレスのほとんど、(今回はSUS304をベースにします)は粘っこくてある程度硬い材料として認識されていると思います。
更に熱伝導率が低く、切削摩擦熱等の加工熱をためやすいので刃先摩耗に気を使う材料です。
ステンレスを切削するには次の4点に気を使うのが一般的。
- よく切れる刃物を使う
- 潤滑力の高い切削油をたっぷりかける
- ステンレス向けの刃物材種・コーティングを使う
- 低い切削速度で加工する
そんなステンレスをサクッと削るエンドにルがこちら。
刃先にRがついてるのでチッピングも怖くありません。
ステンレス専用ってことはなくS45CやSCMにも行けます、MSZ345と被りますが、MSX440は名前の通りリード角40度です、MSZ345に比べて角度が立っていますので強度が高くタオレの発生を抑えられます
角度は立っていますが、不等リードのためビビりを抑制し、本来は高効率粗加工用ですが、仕上げにも十分イケます。
一般向けの刃物でもステンレスの加工は可能ですが、刃物や切削油を専用あるいは向いているものを使うことで、思ったほど嫌な材料ではなくなります。
2019年11月発売の新製品として同シリーズのプレミアム版MSXH440Rもオススメです!