中間ファイルとは何か?
ボクはマシニングのプログラムは、Master CAMとhyperMillというCAMを使ってプログラムを作っています。
どちらのCAMも3D CAMのため3Dデータが必要になります。
3Dデータはお客さんから提供される場合もあれば、自分で作ることもあります。
ボクの場合は自分で作ることの方が多いです。
昔は先輩から、簡単なプログラムは手打ちしろ!
なんて言われてましたが、実際CAMを使ってプログラム組んだ方がトータルで効率良いです。
この話は別の機会に詳しく書きます。
3Dモデルはソリッドワークスを使っています。
ソリッドワークスで作成した3DデータをCAMへ読み込み、プログラム作成しますが、
CAMによっては、ソリッドワークスのデータが読めないこともあります。
お客さんから提供いただく3Dデータも、ソリッドワークスで作った3Dデータも、
CAMで読み込むためには『中間フォーマット』と呼ばれるデータに変換する必要があります。
以前は中間ファイルというとIGESが多く使われていました、CAMにもIGESインポート・エキスポートなどの機能がついていました。
CADにはカーネルというものがあって、カーネルの違いでインポート・エキスポートの内容も違うこともあります。
ソリッドワークスをはじめ、最近のCADはかなりの広範囲の中間ファイルに変換できるため、あまり中間ファイルの形式にはこだわらなくなりました。
最近3Dで設計されているお客さんから支給される中間ファイルは、指定しない限りSTEPで頂く場合がほとんどです。
協力工場さんへ支給するデータもSTEPがメインになりました。
このSTEPという中間ファイル、2種類あるんですね。
どちらを選べばよいか迷いますが、ちがいがあるので簡単に解説します。
2種類あるSTEPのちがい
ソリッドワークスで作成したファイルをSTEPで保存する場合2種類のSTEPがあります。
AP203とAP214
この二つの違いはカラー情報の有無くらいです。
細かいところまでいえばいろいろと違いはありますが、我々マシニストに対する影響はカラーのちがいです。
AP203→カラー情報なし
AP214→カラー情報あり
CAMへインポートする目的であればどちらでも一緒です。
昔よく使われていたIGESは変換精度が良くない為、現在ではSTEPが良く選ばれています。
お客さんから3Dデータ支給いただく際は、中間ファイル形式はSTEPで、と言っとけば安心ですね。